畜産の研究 2021年5月1日発売 第75巻 第5号

戦後、日本の畜産は先進国に一刻も早く追いつこうと、暗中模索のうちに数多くの研究が行われていました。そのような背景のもとで、昭和22年に姉妹誌である「農業および園芸」から、注目を浴び始めた畜産分野を独立させたのが本誌です。本誌は畜産研究関係者の中でも、試験研究所・大学先進農家に主な読者層を有し、研究要報や農家の経営事例をはじめとし、さまざまな情報を提供し続けています。

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判型 B5判
発行日 2021/05/01
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目次

産業動物

世界と日本のアニマルウェルフェア畜産ビジネスの新展開(4)
-新しい農畜産業とアニマルウェルフェアの進化―
第11回 アニマルウェルフェア型畜産経営の分析課題

富山大学 学術研究部 社会科学系
酒井富夫

マンスリーレポート 日本の畜産事情
~その2.飼料用米~

畜産飼料調査所主宰
阿部 亮

繁殖雌豚におけるカポック油のシクロプロペン脂肪酸の
給与が繁殖雌豚(母豚)と子豚に及ぼす影響

本澤技術士事務所,飼料・ペットフードコンサルタント
本澤清治

生物統計学講座(11)―傾向検定―

元(独)製品評価技術基盤機構(NITE)安全審査課非常勤技術専門職
小林克己

哺乳動物の精子(3)―精子の歩んだ道-

信州大学名誉教授
辻井弘忠

飼料学(194)―薬剤耐性(AMR)―

静岡県立農林環境専門職大学
祐森誠司

(一社)日本科学飼料協会
石橋 晃

Dr. Ossyの畜産・知ったかぶり(119)
戦争と動物⑤ラクダとイルカ

麻布大学名誉教授
押田敏雄

静岡県立農林環境専門職大学生産環境経営学部
祐森誠司

日本酪農発祥の地「千葉県酪農」

元千葉県嶺岡乳牛研究所長
前之園孝光

鶏が先か,卵が先か?―比較育雛法から―

元静岡県立農林大学校非常勤講師,
元慶応義塾大学総合政策学部非常勤講師
小林克己

コロナ禍等に伴う食糧危機・これからの農牧生産・食糧増産戦略の必要性(5)
―中国における食糧生産実情(その3)―

(株)宏大 & エクアドル,リトラル工科大学
冨田健太郎

説明

今月のピックアップ
世界と日本のアニマルウェルフェア畜産ビジネスの新展開(4)
―新しい農畜産業とアニマルウェルフェアの進化―
第11回 アニマルウェルフェア型畜産経営の分析課題

73巻2号からスタートした『世界と日本のアニマルウェルフェア畜産ビジネスの新展開』は、これまで養鶏編(1)・養豚編(2)・養牛編(3)と各論を紹介してきた。

そして5月号から「-新しい農畜産業とアニマルウェルフェアの進化-」というテーマで、3回にわたり連載する。

今月号は、従来の「生産性を追求する畜産」とは異なる「アニマルウェルフェア型畜産」の経営面について分析を行い、今後の課題を探る。

本連載はアニマルウェルフェア分析に関して、世界と日本の広範囲の畜種(養鶏・養豚・養牛)における制度と実態をカバーしており、アニマルウェルフェアの理解にとって貴重な文献となっている。これまでの連載とあわせて、次号以降も注目していただきたい。

富山大学 学術研究部 社会科学系
酒井富夫

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