畜産の研究 2021年1月1日発売 第75巻 第1号

戦後、日本の畜産は先進国に一刻も早く追いつこうと、暗中模索のうちに数多くの研究が行われていました。そのような背景のもとで、昭和22年に姉妹誌である「農業および園芸」から、注目を浴び始めた畜産分野を独立させたのが本誌です。本誌は畜産研究関係者の中でも、試験研究所・大学先進農家に主な読者層を有し、研究要報や農家の経営事例をはじめとし、さまざまな情報を提供し続けています。

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判型 B5判
発行日 2021/01/01
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目次

産業動物

日本の畜産と農業のレビュー
~その10 戦後75年の日本酪農の出来事とこれから~

畜産飼料調査所主宰 阿部 亮

新型コロナウイルス感染症の対策如何(2)
―感染防止か 経済再生か―家畜防疫から読み取れることは

元鹿児島県保健福祉部農政部獣医務技監 北野良夫

生物統計学講座(8)
―順位和検定(標準偏差を利用しない検定)―

元内閣府(CAO)食品安全委員会技術参与 小林克己

ウシ卵子と胚操作(4)

(元東北大学教授)菅原七郎

飼料学(190)
―動物園動物の乳―

静岡県立農林環境専門職大学 祐森誠司
(一社)日本科学飼料協会 石橋 晃

家畜飼養管理の実践(13)
―草地管理と粗飼料の調製―

静岡県立農林環境専門職大学短期大学部 片山信也
元東京農業大学 佐藤光夫
静岡県立農林環境専門職大学生産環境経営学部 祐森誠司

生産現場で活躍する後継者の育成
―新設大学枠の専門職大学 静岡県立農林環境専門職大学―

静岡県立農林環境専門職大学・同短期大学部 畜産領域
祐森誠司・大塚 誠・貞弘 恵・小林信一
片山信也・渡邉貴之・青山東一・瀬戸隆弘

コロナに打ち勝つ暖地畜産を目指して
―第13回日本暖地畜産学会沖縄大会「公開シンポジウム」より―

麻布大学名誉教授 押田敏雄
放送大学沖縄学習センター特任教授 川本康博

Dr. Ossyの畜産・知ったかぶり(115)
戦争と動物①ウシ

麻布大学名誉教授 押田敏雄
静岡県立農林環境専門職大学生産環境経営学部 祐森誠司

「食は命」(2)-畜産は成長産業―

千葉県立農業大学校 外部講師、総括畜産コンサルタント、獣医師 前之園孝光

動物の絶滅と再生を考える(2)

元農林水産省畜産試験場・近畿大学名誉教授 角田幸雄

歴史は繰り返し、記録は更新されるのか
-猛威を振るう高病原性鳥インフルエンザ-

獣医師、Texas A & M.、Ph.D. 小野嘉隆

コロナ禍等に伴う食糧危機・これからの農牧生産・食糧増産戦略の必要性(1)
―コロナ禍や異常気象をチャンスとした国内農牧業の強化戦略―

(株)宏大 & エクアドル、リトラル工科大学 冨田健太郎

説明

今月のピックアップ

生産現場で活躍する後継者の育成
―新設大学枠の専門職大学 静岡県立農林環境専門職大学―

令和2年4月1日、文部科学省が新たな大学枠として認可した専門職大学の農業分野にわが国初として開学したのが、静岡県立農林環境専門職大学と静岡県立農林環境専門職大学短期大学部の2大学である。文科省が専門職大学枠を新たに認可した理由の一つには従来の大学教育が学術(研究)重視となって、職に対する取り組みが薄くなっていることが挙げられる。
専門職大学枠が従来の大学制度と異なる特徴は、専門学校での教育の長所である実践教育に当てる時間配分がカリキュラム時間枠の1/3以上を占め、この中に長期の企業内実習(インターンシップ)などを組み込んでいることであり、さらに従来の大学と同様に理論を学び、習得した知識を実践の場で裏付け、確認することに重きを置いたことである。

本学の目指す学生教育は、即戦力の養成はもとより、将来においてはその職場のみならず関連産業分野、地域におけるリーダー的な人材の育成であり、そのためのカリキュラム構築とその運用、そして運用においては指導の立場となる
教員の経験と活動も重要なポイントとなる。本項では、開学から半年あまりであるが、COVID-19の感染拡大を予防しながらもリモートではなく、実践教育を重視する点から対面授業で進めてきたカリキュラム構成と本誌内容に関係の深い教員の取組みについてまとめた。

静岡県立農林環境専門職大学・同短期大学部 畜産領域
祐森誠司・大塚 誠・貞弘 恵・小林信一
片山信也・渡邉貴之・青山東一・瀬戸隆弘

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