畜産の研究 2020年4月1日発売 第74巻 第4号

戦後、日本の畜産は先進国に一刻も早く追いつこうと、暗中模索のうちに数多くの研究が行われていました。そのような背景のもとで、昭和22年に姉妹誌である「農業および園芸」から、注目を浴び始めた畜産分野を独立させたのが本誌です。本誌は畜産研究関係者の中でも、試験研究所・大学先進農家に主な読者層を有し、研究要報や農家の経営事例をはじめとし、さまざまな情報を提供し続けています。

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商品コード: chikuken-2020-04 カテゴリー: ,
判型 B5判
発行日 2020/04/01
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目次

産業動物

日本の畜産と農業のレビュー ~その2 人口と食料の供給・自給率~
(畜産飼料調査所主宰)阿部 亮

大規模養豚場におけるPRRSコントロール6年間の取り組みと成果
(株式会社ナンチクファーム)北野良夫

家畜飼養管理の実践(4)―豚の飼育管理 体脂肪組成と妊娠豚の管理―
(元東京農業大学)佐藤光夫
(東京農業大学)祐森誠司

飼料学(181)―飼料(食料)に由来する疾病の伝播―
(元東京農業大学)佐藤光夫
(東京農業大学)祐森誠司
((一社)日本科学飼料協会)石橋 晃

第112回日本養豚学会大会の開催報告に代えて―ASF国際シンポジウムに参加して―
(日本養豚学会会長・静岡県立農林環境専門職大学)祐森誠司
(日本養豚学会監事・麻布大学名誉教授)押田敏雄

説明

豚繁殖・呼吸障害症候群(Porcine reproductive and respiratory syndrome : PRRS)は,1987年,北米において発生した原因不明の繁殖・呼吸障害を主徴とする伝染性疾病であった。1991年にオランダで原因ウイルスが特定されたが,それ以降も世界的に猛威を振るい,我が国でも当該疾病の存在が確認された。

鹿児島県では,PRRSも含め何らかの原因により死亡した頭数はおよそ63万頭で被害額は甚大である。著者は株式会社ナンチクファームに着任して死亡事故等のベースにあるPRRSコントロールに照準を当て事故低減対策を進めてきた。2019年までの6年間の取り組みをまとめ,その概要を報告する。

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