農地システムの構造と展開

5,940 (税込)

北海道の農地問題をベースに都府県との比較を通して、我が国の農地問題の現状を実証的に解明。

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判型 A5判
第1版
ページ数 339
発行日 1998/06/30
ISBN-13 978-4-8425-9817-8 C3061
ISBN-10 4-8425-9817-4
JAN 1923061054005
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図書館: カーリル
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目次

序章 問題の構図と接近視角(1.農地問題の把握、2.視角と課題、3.本書の構成と概要)
第1章 農地流動形態の地域分化と要因(1.農地流動形態の地域性、2.農地価格および借地料水準と地域性、3.兼業機会の有無(地域労働市場展開状況)と地域性、4.農家の資産構成から見た地域性、5.農地所有形成の歴史と意識の地域性、6.農業経営における土地所有の機能)
第2章 北海道水田地帯における農地流動とシステム再編条件(1.北海道の地帯構成と対象地域の位置、2.中規模水田地帯における農地流動機構の変化―北空知・深川市―、3.大規模水田地帯における農地流動の現段階―南空知・北村―、4.水田地帯における農地流動システム再編)
第3章 大規模草地酪農地帯の経営展開と農地問題―宗谷地域猿払村―(1.酪農経営の構造、2.経営展開の課題と農地需給の展望、3.経営の多様な展開と農地問題)
第4章 大規模畑作地帯における農地利用再編―十勝地域清水町―(1.畑作地帯の農地問題、2.農地流動機構の現状と農地賃貸借の構造、3.農地保全と合理的利用のための課題)
第5章 零細農地所有下における農地利用再編―長野県宮田村―(1.地域農業再編成と土地利用計画の策定、2.土地利用計画の実行と「地代制度」、3.土地利用調整の実態と論理、4.「地代制度」の推移と地域農業システムの新たな展開、5.地域農業再編成と土地利用調整)
終章 農地システムの再編方向(1.農地流動形態の地域分化と課題、2.農地システムの再編方向)

説明

農地問題は優れて経済問題であるとともに、歴史的・社会的性格を濃厚に刻印された問題でもある。本書では筆者なりにわが国における農地問題の現状を実証的に明らかにしようとした。しかし、本書は必ずしもわが国農地問題の全体像を解き明かそうと意図したものではない。農地の資産としての位置付けの違いについての着想は、北海道農業研究会の実施した深川市調査や北海道農業試験場農村計画部時代の北村調査によって得られたものである。本書は、その意味で北海道における農地問題をベースに、都府県との比較を通して農地システムのあり方を明らかにすることを主旋律としている。また、北海道は水田、畑作、酪農地帯が比較的画然と区分されている。このことは、それぞれの地帯における農地問題の独自性をクリアなものとする。したがって、北海道の農地問題の地域性を明らかにすることは、単に地域性の違いを確認するだけでなく、水田作、畑作、酪農という経営類型ごとの農地問題への接近に重なっているということができる。こうして本書の副旋律は北海道における農地問題の地域性を解明することである。

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