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自然対流膜沸騰熱伝達/コンピュータによる伝熱の計測と処理/結晶成長における伝熱学
11,000円 (税込)
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自然対流膜沸騰熱伝達/コンピュータによる伝熱の計測と処理/結晶成長における伝熱学
本シリーズの前身である同名のシリーズは、小社から1973年に第1巻が、続いて1974年に第2巻および第3巻、1976年に第4巻が刊行され好評であったが、諸般の事情により以後10年余にわたり中断の状態にあった。
旧シリーズは、当時の日本における伝熱研究の活発化を背景として、研究の各分野における最前線の情報を、日本人(それも第一線にあって最も活躍している)研究者の手によって整理し活字化することによって、日本の伝熱研究の基盤をいっそう堅固なものにしようという意図のもとに企画されたものであった。新編「伝熱工学の進展」シリーズは、旧シリーズの中断を惜しむ声が多いところから、日本機械学会で企画の具体化の作業を進めてきたものである。
この企画は、旧シリーズの意図したところを継承するものであるが、当然この間の20年の歳月における伝熱学の進展を反映し読箸に提示するものでなければならない。進展は多岐にわたるが、その主なものは、手法の上では計測法(とくに可視化と画像情報処理)と数値計算法の高度化に見られ、分野としては材料の製造・加工プロセスや超低温技術、あるいは生体に関運する熱・物質移動など境界領域への展開であろう。
さらに、対象のスケールがマイクロメータからナノメータに及び、分子動力学あるいは量子分子動力学的手法が各分野で導入されつつあるのも最近の傾向である。しかし、ここで忘れてならないのは、上述のような進展に呼応して、伝熱学の基幹的分野、すなわち熱伝導・対流・沸騰・凝縮・熱放射などの研究が着実に大きく前進し、国際的レベルにおいて第一線と誇りうるものが頻出しつつある事実である。
本シリーズの企画にあたっては、上に述べたような趨勢を十分に読者に紹介できるよう心がけるとともに、執筆者には、それぞれの分野における最も重要かつ最新の情報を記述して下さるようお願いした。
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