新解釈 脳の仕組み

サービス・ロボットのための擬脳回路理論

2,970 (税込)

本書は、人工知能(AI)の本来の意味に向き合い、脳の仕組みを解明するために
生物の進化とニューロン・モデルにこだわった著者独自の研究成果をまとめたものである。

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著者:
判型 A5判
第1版
ページ数 141
発行日 2018/04/18
ISBN-13 978-4-8425-0567-1 C3054
ISBN-10 4-8425-0567-2
JAN 1923054027009
図書館: カーリル
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目次

まえがき

序章 サービス・ロボットとAI

最適解に潜む「虚」と「実」
ロボットの事故は、誰の責任?
グラニット博士の危惧
医師とエンジニアのハーモニー
参考文献

第一章 ニューロン・モデルを再考する

結合度学習型ニューロン・モデル
内部電位変動型ニューロン・モデル
残留電位VΔ、ベース電位VB、修飾効果VD
参考文献

第二章 擬小脳回路

小脳に関するこれまでの常識
ハッシュ‐ラッチ・モデル
「赤信号」は「進め」のサイン?
本物の小脳に匹敵する「1 チップ小脳」
小脳回路を動かしてみてわかったこと
学習を妨げる「過保護と放任」
参考文献

第三章 擬大脳基底核回路

小脳の致命的な欠陥
大脳基底核はノイズ除去フィルター
この複雑さはグルタミン酸性ニューロンのせい
小脳との連携(1):運動安定化
小脳との連携(2):行動の企画
体部位再現説がないと、筋肉は動かない
参考文献

第四章 擬扁桃体回路

扁桃体の本業はバーストの発生
意識したとき、何かを記憶する
バーストが止まらない
扁桃体を構成する各ニューロンの特性
参考文献

第五章 擬海馬回路

猫の定義は、猫っぽいが猫以外の動物でないこと
死滅ニューロンと新生ニューロン
AIも夢を見る
認識率と捕捉率
参考文献

第六章 擬網膜回路

眼球や網膜の特徴
桿体視細胞が描くデッサン画
錐体視細胞が描く水彩画
参考文献

第七章 擬大脳皮質回路

大脳皮質の特徴
エングラムはどこに
変化と不変化の抽出
ハッシュ回路
小脳は経験に学び、大脳は歴史に学ぶ

第八章 まとめ

全ては小脳のために
無難を好むAI
強欲なAI、無欲なAI
真のサービス・ロボットとは
このAIが作る未来

あとがき

説明

本書は、人工知能(AI)の本来の意味に向き合い、脳の仕組みを解明するために
生物の進化とニューロン・モデルにこだわった著者独自の研究成果をまとめたものである。

障害者や高齢者に寄り添う、介護や介助を目的としたサービス・ロボットの
実現には、ロボットの脳にあたるデバイスを安価で供給しなければならない。
そこで、脳の構造を解剖学の立場から解説する文献を調べ、脳神経回路網を
構成する各ニューロンを単純な電子回路に置き換えることを試みた。

危険を避け、周囲に不快感を与えないAI を開発したければ、本書で紹介した
脳の仕組みは大いに参考になるだろう。

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