産業界における信頼性工学の応用

2,860 (税込)

「信頼性工学」を産業界の現場で実際に応用する際に必要となる具体的な応用手法を中心テーマに編集。前書「実用信頼性工学」および本書が、相互に補完し合う方式の姉妹書である。

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判型 A5判
第1版
ページ数 196
発行日 2008/11/17
ISBN-13 978-4-8425-0445-2 C3053
ISBN-10 4-8425-0445-5
JAN 1923053026003
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図書館: カーリル
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目次

第1章 緒言
1.本書出版の経緯
2.本書の内容と特徴

第2章 輸送機器および機械要素部品における信頼性工学の応用
1.自動車の強度と信頼性保証技術
2.自動車用セラミックス部材の強度と信頼性保証技術
3.鉄道車両の定期検査と車軸の安全保証
4.航空機構造体の信頼性保証技術
5.軸受の長期寿命保証技術

第3章 エネルギー機器および建築構造物における信頼性工学の応用
1.火力発電機器・プラントの予防保全技術
2.原子力産業における信頼性工学応用の現状と課題
3.建設業における信頼性工学の応用

第4章 電子・情報システムにおける信頼性工学の応用
1.電子部品実装における保証試験と信頼性評価
2.情報産業における信頼性工学の発展・普及

第5章 結 言
1.本書刊行の背景と狙い
2.産業界における信頼性工学手法適用の重要性

索 引

説明

(社)日本材料学会では、昭和62年に「実用信頼性工学」なる類似題名の専門書を同じく養賢堂より出版しており、機械・構造系技術者のためのハンドブック的な書物として既に産業界に定着している。この書は、7章構成の内で五つの章を信頼性工学の基礎概念・基礎理論・信頼性試験法・信頼性設計手法に充てており、残る二つの章で保守・点検やフィールドデータの取扱い・ケーススタディなど、実製品の信頼性保証技術が纏められており、全体として信頼性工学に関する基礎理論に重点をおいた編集がなされている。したがって、このたびの新規出版に当たり、可能な限り重複を避けるとともに、独立した出版物としての意義を付与する観点から、基礎理論については上記出版物を参照願うこととし、「信頼性工学」を産業界の現場で実際に応用する際に必要となる具体的な応用手法を中心テーマに設定して編集することとした。前書「実用信頼性工学」および本書「産業界における信頼性工学の応用」が、相互に補完し合う方式の姉妹編として多くの読者に読まれ、産業界で広く参照されることを通じて、信頼性工学のさらなる発展と社会的普及・定着に寄与することができれば、誠に幸いである。なお、機械構造物の信頼性設計において部材強度の統計的性質が基礎データとして不可欠であるが、この点については幸いにして養賢堂から過年出版された成書「材料強度の統計的性質」があり、材料種別ごとの材料強度の分布特性が系統的に掲載されているので、必要に応じてこの書を参照することができる。

本書は、第1章で本書出版の目的と編集上の基本的視点を簡潔に解説したうえで、第2章において自動車、鉄道車両、航空機などの輸送機器の信頼性設計法や信頼性保証技術に関し、いずれも産業界の当該分野で実際に製品開発を担当している第一線の技術者に執筆を依頼した。また、これらの機械構造物には一般に軸受が多用されているので、特に重要な機械要素として「軸受」の信頼性保証技術についても、実務に携わっている専門家より本文執筆の協力を得た。第3章では、火力発電・原子力発電プラントなど、エネルギー関連機器に対する信頼性工学応用の現状と課題を明解に取り纏めるとともに、建設・建築分野における信頼性工学の応用についても、最新の状況がわかりやすく解説されている。次いで、第4章では、近年、特にその重要性が指摘されている電子部品や情報通信などのICT関連産業分野における信頼性工学応用の現状が解説され、最後に第5章で本書の総括と当該分野の今後の動向が簡潔に纏められている。人間社会の安全や安心を保証するための基盤技術の一つとして、近年、信頼性工学の重要性が国内外ともに改めて認識される趨勢にあり、広範な産業分野で本書や姉妹編「実用信頼性工学」、さらに「材料強度の統計的性質」が幅広く参照され、実製品の安全性や信頼性を確保するための基盤技術が年々向上することを念願する。また、信頼性工学の守備範囲は極めて広く、人間の安全で快適な生活を保証し、かつ人間社会の持続的発展を可能ならしめる基盤技術として社会に定着させるためには、広範な分野における産・官・学の連携も必要である。「信頼性工学」が学術的に発展・深化するだけでなく、実製品の信頼性設計や安全性評価において実社会で応用されてこそ、当該学問の存在意義があることはいうまでもない。この観点から、「信頼性工学」が、今後、ますます有用な学問として成長し、社会に広く普及・浸透することを期待する次第である。

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