目次
第1章 はじめに―固体表面と接触
1.1 摩耗とはいかなる現象か
1.2 摩耗粒子の例
1.3 摩耗の表現
1.4 いわゆる無潤滑とは雰囲気気体で潤滑された状態のこと
1.5 固体と気体の界面
1.6 固体の接触
第2章 摩耗粒子の形成
2.1 以前考えられていた摩耗モデル
2.2 摩耗モデルを作る上に重要な3現象
2.3 移着成長過程
2.4 移着成長モデルの実証
2.5 移着粒子成長の規模
2.6 摩擦試片の上下動に関連する幾つかの問題
2.7 伸し潰しによるりん片状粒子の形成
2.8 巻上げによるころ状粒子の形成
2.9 不規則転がりによる球状粒子の形成
2.10 粒度分布
第3章 摩耗式と摩耗遷移
3.1 Holmの摩耗式
3.2 摩耗式の誘導
3.3 実測の摩耗係数
3.4 移着成長モデルにおける摩耗係数
3.5 摩耗式の意味するもの
3.6 真空中の摩耗
3.7 雰囲気とともに摩耗はどう変わるか
3.8 摩擦速度と雰囲気
3.9 シビア摩耗とマイルド摩耗
3.10 マイルド摩耗粒子の微細構造
3.11 両摩耗形態それぞれの成立条件についてのまとめ
3.12 シビア・マイルド摩耗遷移機構
第4章 固体の耐摩耗性
4.1 元素単体における耐摩耗性―遷移金属
4.2 希土類金属―f-軌道電子
4.3 半導体とセラミックス
4.4 アモルファス
4.5 焼入れ
4.6 金属間化合物
4.7 アルミニウムおよび銅
4.8 相互溶解度
4.9 酸化物の相互溶解度
4.10 同種金属と異種金属
4.11 積層材と複合材
第5章 摩耗特性
5.1 摩耗進行曲線と速度特性
5.2 接触圧力特性
5.3 第2次シビア・マイルド摩耗
5.4 摩擦条件と酸化物ならびに比摩耗率
5.5 摩耗形態の認識と判断
5.6 摩耗に対する接触面積、雰囲気、温度、湿度、磁場の影響
第6章 摩耗に関連する諸現象
6.1 焼け付き
6.2 なじみの破綻
6.3 フレッチング
6.4 衝撃摩耗
6.5 トリボメタラジー
第7章 潤滑油と摩耗
7.1 摩耗低減に必要な最少油量
7.2 極圧剤の最少添加量
第8章 摩耗理論の変遷
8.1 摩耗研究小史―第二次世界大戦まで
8.2 20世紀後半以降の摩耗研究118
8.3 「削る」という概念
8.4 「くっついて千切れる」という概念
8.5 「疲れる」という概念
第9章 凝着摩耗成立の確認
9.1 両処女面摩擦における移着と摩耗
9.2 2面のいずれの側の摩耗が多いか
9.3 両処女面アブレシブ摩耗
第10章 アブレシブ摩耗
10.1 削るという作用と表面損耗
10.2 硬さおよび潤滑の影響
10.3 繰返し摩擦といわゆる目詰まり
10.4 二元アブレシブ摩耗における砥粒寸法効果
第11章 三元摩耗
11.1 三元アブレシブ摩耗
11.2 遊離砥粒介在下の摩耗面・摩耗粒子
11.3 潤滑剤の効果
11.4 三元摩耗における砥粒寸法効果
11.5 遷移砥粒径
11.6 摩耗における介在異物微粒子の作用
索引
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