IPMマニュアル

7,480 (税込)

化学農薬に代わる新たな病害虫防除法を開発し、化学農薬使用量の大幅な削減が可能な病害虫群管理技術を確立することを目的としたプロジェクト研究の成果を収録。

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判型 B5判
第1版
ページ数 246
発行日 2005/09/20
ISBN-13 978-4-8425-0375-2 C3061
ISBN-10 4-8425-0375-0
JAN 1923061068002
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図書館: カーリル
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目次

1.序論
2.施設トマトのIPMマニュアル
3.施設ナスのIPMマニュアル
4.施設メロンのIPMマニュアル
5.キャベツのIPMマニュアル
6.カンキツのIPMマニュアル
7.ナシのIPMマニュアル
8.茶のIPMマニュアル
9.イネ(東日本)のIPMマニュアル
10.イネ(西日本)のIPMマニュアル
11.バレイショのIPMマニュアル
12.ダイズ(東日本)のIPMマニュアル
13.ダイズ(西日本)のIPMマニュアル
付録A.天敵農薬の生物的特性と利用法
付録B.バンカー法(アブラムシ・コレマンアブラバチ)
付録C.弱毒ウイルスの種類と利用法
付録D.性フェロモン
付録E.熱水土壌消毒とその利用法
付録F.マルチライン(多系品種)によるイネいもち病防除
付録G.イネの種子消毒
付録H.ケイ酸資材の育苗箱施用
付録I.DRC診断の手法

説明

環境に配慮した持続的農業の推進が生産者はもとより消費者からも強く求められている中で、農作物の生産性と品質を低下させずに、環境への負荷を抑えた病害虫防除技術が要望されている。それに応えるものとして、総合的病害虫管理(Integrated Pest Management、略称IPM)の考え方に基づく防除技術が注目されるようになってきた。

IPMにおいては、経済性を考慮しながら、化学農薬だけに頼るのではなく、複数の防除手段を組み合わせた防除体系の構築を目指している。その際、環境への影響をできるだけ小さくするために、防除手段として、病害虫抵抗性の作物品種、フェロモン、天敵、防虫ネットなどの技術が利用できる場面では、積極的にそれらを使用していくことが重要である。

主要農作物のIPM技術の開発に向けて、平成11~15年度に当研究センターをはじめとする農業・生物系特定産業技術研究機構の病害虫研究者が中心となって、プロジェクト研究「環境負荷低減のための病害虫群高度管理技術の開発」の取り組みがなされた。

その成果の一つとして、施設トマト、施設ナス、施設メロン、露地キャベツ、カンキツ、ナシ、茶、イネ、バレイショ、ダイズを対象にして、現在利用できる個別防除技術や実施可能なIPM体系の事例などを解説した「IPMマニュアル」を平成16年9月に刊行した。そのマニュアルは、病害虫防除関係者を中心に配布したが、印刷部数に限りがあったために、入手希望者全員にお届けすることはできなかった。

その後、病害虫防除の行政、普及、研究などに携わる方々から、このようなマニュアルはこれまでに類書がないので再版はできないのかという問い合わせが数多く寄せられた。環境保全型農業におけるIPMの今日的意義の大きさから、多くの人達の関心を引いたものと思われる。そこで、広くIPMに関心のある多くの人たちの参考に供するため、当センターの総合農業研究叢書の一つとして発行することにした。

本書が、わが国のIPM技術に関する理解を深め、今後のIPMの普及や研究の発展などに役立てば幸いである。

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