目次
第Ⅰ部 学術会議シンポジウム
「農業情報工学-そのパラダイムシフト-」から
シンポジウムの企画・編集にあたって
農業とIT
農業工学に於ける情報科学の展望
農村振興と人・もの・情報が行き交うプラットフォームの整備
農業農村GISとデータ解析の展開
インターネットの農村への普及と新たな農業ビジネスモデル
コミュニティベース精密農業
植物バイオと生命情報科学
画像情報の多角的利用
第Ⅱ部 パースペクティブ
特別項目(SPAに基づく農業情報科学コンセプトの確立-その萌芽と展開-:精密農法)
一般項目 (101項目)
説明
情報という用語が各分野に深く浸透し、各種の循環を実現している。農学分野では平成元年にその利用・普及を目途に「農業情報利用研究会」が創設され、活動してきた。状況の変化に適応し、平成14年に基礎工学分野を包含する会則変更を行い「農業情報学会」へ変身した。その学会が承認され所属しているのが日本学術会議「農業環境工学研究連絡委員会」である。
本研究連絡委員会は農業情報学会の提案を受け、第18期の活動目標の一つとして、農業分野に於ける農業情報工学の21世紀に於ける展望を求め、関連学術のシンポジウムを企画した。他方、平成15年度から文部科学省は科学研究補助金の分科・細目の大幅な変更を行い、農業工学分科に「農業情報工学」細目を新設した。その細目に関する審査員の推薦や、関連学術の連絡調整の重要性に鑑み、農業工学関連4研連が合同で「農業情報工学小委員会」を平成14年8月に立ち上げた。農業環境工学研連が以前から企画を進めていた前記「農業情報工学に関するシンポジウム」は、急遽農業工学4研連が共催として参加することとなった。
本書の第1部は、上記の「農業情報工学シンポジウム」で講演された内容のより広範な伝搬を期待し、それらの話題を収録している。
第2部は、普及の最前線から基礎的な工学分野まで、農業・農学分野の情報に関係する会員を広く網羅し始めた「農業情報学会」が、学会として持つべきパースペクティブを世に示そうと試みた。100程のキーワードに絞り、興味深く、簡潔に紹介することで現在の情報を俯瞰的に示すことを試みた。ユビキタス情報社会を見据えて学会の総力を結集したものである。
学生・院生、研究者並びに農業従事者に気楽に利用して戴ければ幸いである。
(序文より抜粋)
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