食用マメ類の科学

14,300 (税込)

ダイズを中心とする主要な食用マメ類を取り上げ、その植物学的起源、遺伝育種、バイオテクノロジー、作物生産、栽培管理、病虫害防除、栄養生理、経営経済、等々の各分野を網羅した食用マメ類研究に関する一大成書。

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判型 B5判
第1版
ページ数 642
発行日 2003/03/31
ISBN-13 978-4-8425-0347-9 C3061
ISBN-10 4-8425-0347-5
JAN 1923061130006
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図書館: カーリル
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目次

第1章 起源と品種分化
 1.ダイズ
 2.アズキ
 3.ササゲ
 4.インゲンマメ
 5.ラッカセイ)
第2章 分子育種・バイテク
 1.マメ類種子タンパク質の発現制御機構
 2.タンパク質工学に基づくマメ類種子タンパク質の加工特性の改良
 3.種子の耐虫性物質とその遺伝子
 4.マメ類の形質転換手法の現状と展望
 5.ダイズのDNAマーカーの開発とその利用)
第3章 育種
 1.病害抵抗性育種
 2.虫害抵抗性育種
 3.耐冷性育種
 4.機械化適性育種
 5.成分・品質の遺伝的改良
 6.吸水・乾燥裂皮検定法の確立と極難裂皮性品種の探索
 7.有色ダイズ育種
 8.納豆用ダイズの育種
 9.アズキ
 10.インゲンマメ
 11.ラッカセイ
  付.わが国マメ類育成品種一覧)
第4章 栽培生理
 1.多収の生理学的機構
 2.ストレスに対する反応
 3.省力栽培技術
 4.作付体系
第5章 病害虫
 1.ダイズの主要病害(主要糸状菌・細菌病)
 2.ダイズの主要害虫
 3.アズキ・インゲンマメの主要病害(糸状菌・細菌)
 4.アズキ・インゲンマメの主要害虫
 5.食用マメ類の主要ウイルス病害
 6.食用マメ類の主要線虫害)
第6章 土壌肥料
 1.窒素
 2.リン酸、カリ、その他
 3.土壌物理性
 4.有機物
 5.アズキの土壌肥料
 6.ラッカセイのリン酸吸
第7章 農業機械・施設
 1.播種床造成・施肥播種機械
 2.管理作業機械
 3.収穫機
 4.乾燥調製機械施設
 5.機械化作業体系
第8章 流通加工
 1.豆腐への利用
 2.納豆への利用
 3.煮豆への利用
 4.味噌への利用
 5.ダイズ加工食品(豆乳・豆腐等)の風味成分
 6.リポキシゲナーゼ完全欠失ダイズの加工利用上のメリット
 7.ダイズ丹波黒の産地形成
 8.ジュール加熱技術による豆腐製造
 9.危害分析重要管理点方式によるモヤシの製造
 10.アズキ、インゲンマメの収穫乾燥・調製技術
 11.アズキ、インゲンマメの加工適性
 12.アズキ、インゲンマメの機能性
 13.ラッカセイの乾燥、調製および加工
第9章 栄養生理機能
 1.ダイズタンパク質のコレステロール低下作用
 2.ダイズのアレルゲンタンパク質の同定と構造
 3.物理的除去手法によるダイズ低アレルゲンタンパク質の調
 4.ダイズタンパク質の抗血圧上昇作用
 5.マメ科種子の活性酸素消去成分
 6.味噌およびダイズの生理機能と生体予防効果
 7.マメ類およびその発酵食品中のポリフェノール類の抗酸化作用
 8.コーヒー豆の抗腫瘍性
 9.納豆(マメ発酵食品)の生理機能)
第10章 マメ類の経営・経済的分析
 1.水田作経営におけるマメ類の経営・経済的分析
 2.畑作経営におけるマメ類の経営・経済的分析

説明

大豆、小豆、落花生等のマメ類はわが国では古くから食品として、また嗜好品として利用されているが、国内生産は振るわず自給率は低率にとどまっている。しかし、マメ類は畑地の基幹作物であるとともに、米の生産調整の中で高収益水田営農を確立する上での主要作物として重要な地位を占めている。このようなマメ類のもつ重要性から、わが国では官・民・学をあげ広い分野でマメ類研究が展開されている。特に近年の各分野における食用マメ類の研究進展には目覚ましいものがあり、育種、栽培生理、病害虫、収穫調製、流通加工等のマメ類に係わる研究成果とその活用および動向を今日的な視点において的確に取りまとめた叢書の刊行が研究、行政、実需者各層から求められていた。上記のニーズに応えるために、食用マメ類に関するジャンル別の専門的な研究成果に加え分野全体を俯瞰できるよう視点をおき、研究者・学生の手引き書はもとより、マメ類の生産指導や利用に係わる各層各位の方々に広く活用されることを目指して本書が編集された。 本書は、ダイズを中心とする主要な食用マメ類を取り上げ、その植物学的起源、遺伝育種、バイオテクノロジー、作物生産、栽培管理、病虫害防除、栄養生理、経営経済、等々の各分野を網羅した内容となっており、食用マメ類研究に関する一大成書としてはわが国で最初のものである。

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