ファイテク How to みる・きく・はかる

―植物環境計測―

2,750 (税込)

様々な植物に関する計測を分かり易くしかも使いやすくまとめた初心者向けの手引き書。

在庫あり

判型 B5判
第1版
ページ数 237
発行日 2002/10/10
ISBN-13 978-4-8425-0335-6 C3061
ISBN-10 4-8425-0335-1
JAN 1923061025005
Yahoo!ショッピング でのお取り扱いについてはお問い合わせください。
Amazon紀伊國屋書店セブンネットショッピング
図書館: カーリル
※当サイトの書影データはご自由にお使いください。
書影のダウンロード: メイン画像, サブ画像[1]

目次

1章 本書の目的・構成・使い方
2章 ファイトテクノロジーの考え方
1. ファイトテクノロジーの特徴
2. システムズアプローチ
3. 研究の実際

3章 計測の実際
1. 植物地上部編
茎の長さ・葉の面積・葉の形状・葉の色・葉齢・葉緑素・気孔開度・葉温・光合成活性・ガス交換速度・植物水ポテンシャル・蒸散速度・茎内流速度・同化産物の転流量・作物の乾物生産量・生体電位・茎の強さ・植物のテクスチャ・植物の分光反射特性・植物までの距離・果実までの距離・果実の体積・果実の粘弾性・果実の糖度・果実、食品の匂いを測る・果実の鮮度・米の食味・穀物の水分・穀物の内部摩擦係数・穀物の圧縮特性・穀物の収量、流量・穀物の壁面摩擦係数
2. 植物地下部編
根量・根系の分布・根の伸長方向・根の成長・根の分枝・根の吸水速度・根の出液速度・根の呼吸活性・根の微生物・根の支持機能
3. 土壌編(ほ場)
基本的物理性・水分ポテンシャル・水分量・透過性・粒度組成・内部構造・硬さと強さ・熱伝導率・有機質含有量・微生物の密度・pH、EC・養分・線虫密度
4. 環境編(施設部)
温度、水蒸気圧、湿度、飽差・湿度・風速・放射エネルギ、PPF・培養液の組成・ガス濃度

4章 センサ・計測器
1. 画像・光のセンシング
2. 変位・位置のセンシング
3. 距離のセンシング
4. 温度・湿度のセンシング
5. 力のセンシング
6. 圧力のセンシング
7. 化学成分のセンシング
8. 土壌の水分と水分ポテンシャルのセンシング
9. 土壌の構造と透過性のセンシング
10. その他センシング

5章 計測の基本
1. 実験の準備
2. センサ・信号処理
3. データの取込み
4. 画像による計測

6章 SI単位系
1. SI単位の構成
2. SI単位と併用される単位
3. 表記の仕方および注意点
4. 単位換算表

索引・用語解説

説明

「ファイテク」というのはファイトテクノロジーの略称である。

英語で書けばPHYTOTECHNOLOGYとなる。PHYTOつまり植物とTECHNOLOGYが一つになって植物工学といったニュアンスである。しかし、その内容は実に深い物があって、とても一言では表現できない。それがファイテクの大変興味をそそるところでもあり問題点でもある。

1998年にブリュッセルで開催された国際園芸学会の第25回記念大会で園芸におけるコンピュータ利用という観点で、ファイテクが取り上げられた。また「農業および園芸」に第66巻第10号から21回に渡って「ファイトテクノロジーのこころみ」を連載したこともある。

教科書を読んで方程式や化学式などを通してファイテクの概念を理解し、練習問題を解くという通常のプロセスからはファイテクを肌で感じることはできないであろう。ファイテクの神髄は、植物をできる限り客観的に見ることである。そして植物が何を訴えようとしているかを客観的に聞くことである。

それを工学的に表現すれば植物を計測するということになる。小さな植物もそれは大規模システムであり、それを理解するにはまず計測という手段が必要である。システムがわかり計測ができれば、次に予測や制御へと夢が広がる。

それが生産と結びつけば植物生産工学となる。植物を計測しようと思うことがファイテクの入り口であり、そこで計測を始めればファイテクを肌で感じるチャンスがすぐにやってくる。

しかし、植物を計るということはそれほど簡単なことではない。多くの場合経験や知識が必要である。初心者には何か手引き書が必要であろう。

そこでファイテク研究で様々な植物に関する計測に携わってきた方々の知識、技術それにノウハウを分かり易くしかも使いやすくまとめたのが本書である。

レビュー

レビューはまだありません。

“ファイテク How to みる・きく・はかる” の口コミを投稿します

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です