説明
訂正版の発行に当たって
「新編 作物学用語集」は、発行後9年が経過し、見直しが必要と思われる用語や、重要な新出用語が見受けられるようになった。 本用語集の訂正には、新出用語を加えたデータベース上での整理と検討作業が必要である。加えて、現在、本学会では作物学用語を解説する専門書の編集が進められている。また、新出用語にたいする学会員の意見を集約する時間も必要である。 このようなことから今回の訂正版では、学会員からの意見が多かった用語を中心に見直し、修正した。また、農林水産省等の試験研究機関は、新旧の名称の対照表を追補した。さらに、「籾」は通常使われている字体に変更した。
平成21年9月
日本作物学会用語委員会
委員長 松田 智明
新編の刊行に当たって
今日、作物に関する研究分野は古典的なものから最先端のものまで非常に多岐にわたっており、分野を異にする研究者間での意志の疎通が困難なことさえある。したがって、論文を読み書きする際に用語の共通理解が必要であることは言うまでもない。また、用語には長い歴史の間に使用頻度が減じたり用法が変わり意味が不明確になったものや、他分野から導入されたばかりで未だ定着していないものなどが常に存在する。これらの問題に対応すべく従来から日本作物学会では用語集を編纂してきたが、今回は新編と銘打ってかなり大幅な改訂を行った。「作物学用語集」は昭和52年に誕生した。編集の基本方針は、使いやすさを重視し作物学関連用語を広く採用すること、および作物・雑草名を充実することであった。幸い、学会員内外に好評で広く行き渡り活用されたが、その後の学問の急速な発展に適合させるため、用語の再検討と新規用語の追加をともなう「改訂作物学用語集」が10年後の昭和62年に刊行された。これも好評を博したが、さらに時代の変遷に対応すべく、平成8年に至って本格的に改訂作業に着手した。まず、「改訂作物学用語集」に採録された用語を、56の分野に重複させつつ分類した原案を用意し、多数の専門委員を委嘱して加除訂正をお願いした。その後、用語委員会の各委員による分野毎の整理・選択、および検討会議を重ねてようやく和英8,190、英和9,160の見出し語からなる「新編作物学用語集」の刊行に至った。今回の編集方針も、これまでの用語集編集の精神を継承することであったが、作物学における研究領域の深化・拡大を願って、環境、バイオテクノロジー、統計、情報処理などに関する用語を充実させたことが特記されよう。
平成12年3月
日本作物学会用語委員会
委員長 今井 勝
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