応用植物科学実験

3,740 (税込)

応用植物科学の基礎的理論や技術基盤の理解を深める内容を記述。

在庫あり

判型 B5判
第1版
ページ数 192
発行日 2000/06/20
ISBN-13 978-4-8425-0061-4 C3061
ISBN-10 4-8425-0061-1
JAN 1923061034007
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図書館: カーリル
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目次

1章 応用植物科学実験の基礎
 1. 光学顕微鏡
 2. 実体顕微鏡
 3. 顕微画像の解析
 4. 写真撮影
 5. 植物試料の採取・調整および保存
 6. 単位系と基本秤量
 7. 汎用機器の使用法
 8. 高圧ガスの取り扱い方
 9. 化学薬品の取り扱いと廃液処理

2章 植物の基本構造と機能
 1. 植物の基本構造と植物分類
 2. 花の形態
 3. 果実の形態と機能
 4. 球根の形態
 5. 根の形態と機能
 6. 茎と葉の構成
 7. 花粉の形態と発芽
 8. 形態調査の方法と顕微技術

3章 植物の分子生物学
 1. タンパク質の分析
 2. DNA分析
 3. RNA分析
 4. DNA塩基配列の決定
 5. 大腸菌へのDNA導入(形質転換)
 6. PCR法

4章 植物の遺伝
 1. 染色体の観察
 2. 遺伝分析法
 3. 植物集団の遺伝

5章 植物の生理
 1. 光合成機能の計測
 2. 物質の転流と貯蔵
 3. 呼吸量の測定
 4. 水分生理
 5. 植物の栄養
 6. 植物ホルモンの分析
 7. 酵素実験法
 8. 植物の生長と発育

6章 育種の技術
 1. 交配操作と稔性調査
 2. 遺伝資源の収集・評価・保存法
 3. 交配計画と遺伝率
 4. DNAマーカーと遺伝子マッピング

7章 開発生産の技術
 1. 植物組織培養の基礎
 2. 植物細胞工学
 3. 環境計測と環境制御
 4. 収量調査

8章 農業生態系の構造と生産性
 1. 作物の群落構造と物質生産
 2. 土壌診断
 3. 農業生態系における窒素循環と窒素固定
 4. 大気汚染と植物の生育
 5. 水質汚濁と植物の生育
 6. 病害防除の基礎
 7. 雑草防除の基礎
 8. 農業景観と生物多様性

9章 収穫物の評価と品質管理
 1. 収穫物の物理的・生理的変化
 2. 化学成分の変化
 3. 官能検査法
 4. 貯蔵と品質管理

10章 植物と微生物
 1. 菌類病
 2. 細菌病
 3. ウイルス病

11章 植物と昆虫
 1. 昆虫の採集と標本作成
 2. 昆虫の形態
 3. 昆虫の分類と同定
 4. 昆虫の行動
 5. 昆虫の個体群・群集

12章 実験計画とデータの分析
 1. サンプリングと実験配置
 2. データの要約と分布型
 3. 複データ群の比較:検定の方法
 4. 回帰分析と相関分析
 5. 実験計画法

引用・参考文献、索引

説明

人口増加、国際化、環境問題、境界領域の発展など多様に変化する社会的要請に応じて農業や園芸にかかわる技術科学は新たな展開方向にあり、大学の教育においてもその内容が変化している。応用植物科学の技術が対象とする場も耕地や庭園などだけでなく都市や自然の場へ展開し、教育や学修の目標も固定的でなく多様に変化する社会的要請に迅速に対応できる内容が必要となっている。 本書は、このような視点から農業や園芸産業を中核とした幅広い植物産業に貢献する人材の育成にあたって、調査や実験という体験的学修をとおして応用植物科学の基礎的理論や技術基盤の理解を深める目的で編纂したものである。内容は、4年制大学の2、3年生で行う実験の教科書として基本的に重要な項目を収録し、基礎的学問要素から応用技術の習得に関わる項目までを含んでいる。実験や調査の基礎、植物科学の基礎、開発・生産・保護・利用の技術に関する項目と、調査・実験の計画と結果のとりまとめに必要な統計的手法から構成されている。大学のカリキュラムのなかでの限られた時間数では応用植物科学にかかわる実験項目をすべて遂行するのは不可能である。本書は、さらに学修を深めたいと志向する学生や大学院生にとって有用なガイドであると同時に、試験研究の場や職業教育、自然教育など多方面において活用できる内容となっている。同時に編纂された姉妹編「応用植物科学栽培実習マニュアル」とともに活用していただきたい。

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