機械の研究 2020年10月1日発売 第72巻 第10号

2,750 (税込)

本誌「機械の研究」は、1949年(昭和24年)、それまでの
機械工学の概念を脱却して、工学・工業の一環としての機
械工学に関する新しい研究と技術の進歩を提供する事をそ
の主眼に創刊した月刊誌です。工学全般・工業に関連した
研究分野において、最新かつ重要な学理および興味深い研
究成果を平易に解説しています。

在庫あり

判型 B5判
発行日 2020/10/01
JAN 4910028171001
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目次

展望・総説・解説

加工・造形不良と不確かさを考慮したモデリングと品質保証

慶應義塾大学 理工学部 機械工学科 教授
高野直樹

連載講座

パリ協定以降の世界と日本のエネルギー動向(30)
電力貯蔵システムの課題と展望 その2

一般財団法人 航空宇宙技術振興財団 評議員
伊藤義康

詳しく学ぶ ねじ締結の基礎(20)
第3部 ねじ締結体の設計方法

酒井ねじ締結相談室 室長 工学博士
日本機械学会フェロー
酒井智次

データで学ぶ 超耐熱合金切削の基礎技術とトラブル対策(20)
第7章 正面フライス切削の基礎技術(2)

ものづくり人材育成塾 難削材切削技術研究所
狩野勝吉

CFDの基礎講座(33)
疑似(mimetic)離散ナブラ演算子法と双対格子 その1

慶應義塾大学 名誉教授
棚橋隆彦

産業安全工学(35)
安全倫理(2)

有明工業高等専門学校 創造工学科 教授
堀田源治

機械構造用金属材料の超高サイクル疲労(28)
6. VHCF–2~VHCF–4の10年間の研究動向(8)

立命館大学 名誉教授
酒井達雄

流体シミュレーション・ソフトウェア講座
Flowsquare+による数値熱流体力学(2)

Nora Scientific 代表
東京工業大学 工学院 助教
源 勇気

コラム:一杯のコーヒーから(165)

Virtual Conferenceあれやこれや

Stanford University visiting professor
慶應義塾大学 顧問
福田収一

新刊紹介

工学・工業界ニュース

説明

巻頭記事「加工・造形不良と不確かさを考慮したモデリングと品質保証」

製品の品質保証のため、さまざまな状況を想定したリスク評価において、不確かさ(uncertainty)を考慮した確率的シミュレーションによるバーチャル試験をおこなう手段が考えられる。

一方、シミュレーションそのものの品質保証という問題もあり、最近の10年間でシミュレーションのVerification and Validation(V & V) の議論が進められてきた。シミュレーションのValidation(妥当性確認)においては、不確かさの定量的評価(uncertainty quantification、略して UQ)の重要性が世界的にも関心事の1つとなっているが、確固たる手法論の確立にはいたっていないのが現状である。

本稿では、製造時の加工・造形不良に焦点をあて、実例をまじえながら不確かさの要因を述べ、それらをパラメータ化し、確率的モデリング・シミュレーションをおこなう手法の現状と今後の展望について述べる。

慶應義塾大学 理工学部 機械工学科 教授
高野直樹

図 1 CFRP 非対称積層板の引張問題のシミュレーション 図 2 レーザ加工された多数の円孔を有するアクリル平板の引張試験

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