機械の研究 2019年3月1日発売 第71巻 第3号

2,750 (税込)

本誌「機械の研究」は、1949年(昭和24年)、それまでの
機械工学の概念を脱却して、工学・工業の一環としての機
械工学に関する新しい研究と技術の進歩を提供する事をそ
の主眼に創刊した月刊誌です。工学全般・工業に関連した
研究分野において、最新かつ重要な学理および興味深い研
究成果を平易に解説しています。

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判型 B5判
発行日 2019/03/01
JAN 4910028170394
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目次

展望・総説・解説

電気推進ロケットエンジンの性能と開発動向/田原弘一
Robust Controller Bode(RCBode)plot を用いたフィードバック制御系の最適化手法/熱海武憲
ウォーターミストによる火災の消火及び爆発の防止(5)/吉田亮

連載講座

CFDの基礎講座(14)離散ナブラ演算子とDPU/棚橋隆彦
産業安全工学(18)―予防安全としての行動特性測定と危険行動の予測 その2―/堀田源治
固相変態を伴う材料挙動とモデリング(3)―比熱と熱伝導率―/岡村一男
データで学ぶ 超耐熱熱合金切削の基礎技術とトラブル対策(2)―超耐熱合金の種類,組成と被削性 その1―/狩野勝吉
機械構造用金属材料の超高サイクル疲労(13)/酒井達雄
パリ協定以降の世界と日本のエネルギー動向(12)―原子力発電の課題と将来展望 その1―/伊藤義康

コラム:一杯のコーヒーから(146)

ASME IMECE 2018(その2)/福田収一

工学・工業界ニュース

説明

巻頭記事「電気推進ロケットエンジンの性能と開発動向」

想像しよう。西暦2115年、宇宙大航海時代の到来から100年が経った。今、日本宇宙観光空港から大型ロケットが飛び立ち、その乗組員はパイロット5名と民間人100名である。

途中、国際宇宙ステーションに寄港し、火星基地に向かう乗客を降ろした後、月基地を目指す。
宇宙ステーションまでは地球の重力場を脱するために化学ロケットエンジンを用いるが、宇宙空間、惑星間航行には大電力電気推進ロケットエンジンを利用する。

超大型宇宙構造物である、太陽発電衛星のそばを通過し、エンジン噴射により宇宙船は徐々に加速し、速度を上げていく。
宇宙船の窓から見る、地球、月、火星、(水と氷がある、木星の衛星にも旅行!)本当に美しいことであろう。この感動、場景はもう決して夢物語ではない。

(大阪工業大学 工学部 機械工学科 教授 田原弘一)

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