機械の研究 2019年2月1日発売 第71巻 第2号

2,750 (税込)

本誌「機械の研究」は、1949年(昭和24年)、それまでの
機械工学の概念を脱却して、工学・工業の一環としての機
械工学に関する新しい研究と技術の進歩を提供する事をそ
の主眼に創刊した月刊誌です。工学全般・工業に関連した
研究分野において、最新かつ重要な学理および興味深い研
究成果を平易に解説しています。

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判型 B5判
発行日 2019/02/01
JAN 4910028170295
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目次

展望・総説・解説

燃焼器の超小型化(マイクロフレームテクノロジー)がもたらす燃焼制御の可能性/中村祐二
ウォーターミストによる火災の消火及び爆発の防止(4)/吉田亮

連載講座

パリ協定以降の世界と日本のエネルギー動向(11)―火力発電の課題と将来展望 その3―/伊藤義康
CFDの基礎講座(13)階層構造型立方体格子と離散ナブラ演算子法 その2/棚橋隆彦
産業安全工学(17)―予防安全としての行動特性測定と危険行動の予測―/堀田源治
固相変態を伴う材料挙動とモデリング(2)―密度のモデリングと熱膨張、変態膨張―/岡村一男
データで学ぶ 超耐熱熱合金切削の基礎技術とトラブル対策(1)―難削材切削の現状と課題―/狩野勝吉

コラム:一杯のコーヒーから(145)

ASME IMECE 2018(その1)/福田収一

新刊紹介
工学・工業界ニュース

説明

巻頭記事「燃焼器の超小型化(マイクロフレームテクノロジー)がもたらす燃焼制御の可能性」

燃焼場においては燃焼面近傍において物理量分布が急激に変化し、
その間に何千もの化学反応が起き、各種化学種が生成・消滅を繰り返す。

その結果として形成される火炎構造により燃焼安定性や生成物組成が
確定するため、全ての変化は火炎構造の変化を介して行われると考えてもよい。

例えば、予熱したり流速を増加させたりすると燃焼状態が変化するのは
誰もが体験することであるが、ユーザが変化させられる入力値を変えることで、
間接的に局所の火炎構造が変化したからに他ならない。

結局のところ、われわれが求める「燃焼制御」とは、
可能な限り火炎構造を直接制御できる領域を広げ、自由自在に
火炎構造を変化できる状態に近づけることにある。

さて、そのようなことは可能であろうか。

(豊橋技術科学大学 教授 中村祐二)

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