水田生態系における生物多様性

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いまなぜ生物多様性か、生物多様性に関する内外の情勢等、農業と農村における生物多様性を解説。

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判型 A5判
第1版
ページ数 183
発行日 1998/03/26
ISBN-13 978-4-8425-9807-9 C3061
ISBN-10 4-8425-9807-7
JAN 1923061036009
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図書館: カーリル

目次

Ⅰ.今、なぜ生物多様性か
Ⅱ.生物多様性に関する内外の情勢
Ⅲ.水田生態系における生物多様性
Ⅳ.総合討議

説明

今日、工業や農業の近代化・集約化に伴って、自然地域のみならず、身近な生物の多様性が失われてきたことに気づきはじめた。多様な生物が共同して食物連鎖をつくり、それにより物質循環が成立し、土・水・大気が再生されている。そして、人間は多様な生物の能力を活用して生活を豊かにしている。環境は人類の生存に大切であると同時に、農業生産基盤としても大切である。環境問題としては、ローカルおよび地球規模の土・水・大気の汚染や破壊の問題もある。これらは物理的および化学的な側面に視点を置いた環境問題といえる。これに加え、生物的な環境問題としてはビオトープや生物多様性の保全などが問題となっている。生物多様性というと、自然地域あるいは自然保護地域の問題だけと受け取られやすいが、農業と農村の育んできた二次的自然地域の中の生物多様性も、日本人にとって大切である。これからの農業における環境問題を考える際には、この問題を重視することがますます重要となろう。本書は、こうした視点から平成8年度、農業環境試験研究推進会議で論議を行った記録をベースに編纂したものである。

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