動物環境レメディエーション

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動物生産における環境修復問題について、マニュアのリサイクル、動物との共生の技術等を論述。

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カテゴリー: ,
判型 B5判
第1版
ページ数 209
発行日 1999/11/05
ISBN-13 978-4-8425-9913-7 C3061
ISBN-10 4-8425-9913-8
JAN 1923061046000
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図書館: カーリル

目次

第Ⅰ編:マニュアのリサイクル
 1.動物生産の環境現状と問題点
 2.欧州におけるリサイクル技術開発
 3.米国におけるリサイクル技術開発
 4.台湾におけるリサイクル技術開発
 5.日本におけるリサイクル技術開発

第Ⅱ編:動物との共生の技術
 1.マニュアのリンおよび窒素量の低減
 2.反芻動物からの窒素排泄量の低減
 3.乳牛からの窒素排泄量の低減
 4.ニワトリからの窒素排泄量の低減
 5.ブタからの窒素排泄量の低減
 6.コンポストの微生物学的解析
 7.マニュア処理技術の微生物学的アプローチ
 8.インドール・スカトールの微生物分解
 9.コンポストプロセスのアンモニア同化微生物
 10.ラグーンフローラの季節推移

第Ⅲ編:環境修復の新技術開発
 1.臭気に及ぼす飼料蛋白質の影響
 2.微生物資材による臭気抑制効果
 3.微生物相による活性汚泥法の管理
 4.殺虫剤carbarylの活性汚泥に対する馴化効果と生分解性
 5.土壌改良資材を用いた家畜尿汚水処理のポット試験
 6.小型コンポスト化装置の開発
 7.小型コンポスト化装置の性能
 8.担子菌によるマニュアの再資源化
 9.二次処理した畜舎排水の有効利用による養鯉
 10.トウガラシ栽培のマニュア施肥効果
 11.サイレージ流出汚水の低減技術
 12.微生物処理したホテイアオイの飼料化
 13. アヒル飼育におけるホテイアオイの消化率
 14.早期離乳子牛の水分収支に対する年齢と飼料給与水準の影響
 15.水質推定尺の開発

索引

説明

生物資源を利用しながら人類の「食」を確保する生物生産の歴史のなかで、野生動物の飼育化と野生植物の栽培化で象徴される農業革命は、人類の生産力を飛躍的に増大させた。しかし同時に耕地開拓による森林伐採、そして河川氾濫さらに砂漠化の進行など、多くの人為的な環境変化を急速に出現させた。光合成で生産された植物は、動物に生体利用され生産物を産出する。動物は、生産活動後には遺体や残渣をマニュアとして転化してこれらを生産システムに組み込む。マニュアは地球環境の生態系に還元され、物質循環による再生産過程を形成している。動物の生産活動もまた自然循環を保持するために、耕種生産のなかに動物を参加させる「植物-動物-人間」の関係を持続させて生態系の均衡を保持させている。 人類による生物生産は次第に多様化し、人口増加に伴う増大する需要に対応して生物生産は様々な歪を生じるようになった。動物生産もまた工業的生産が一般的な形態になり、動物生体から産生されるマニュアを自然循環に組み込むことなく単なる産業廃棄物として処理している。この現状は我々の動物に関連した生産活動の規模が、動物環境の許容限界をはるかに超えてしまったことを意味している。しかし動物環境における許容限界の対処は、マニュア処理問題のみを見ても容量型と汚染型の両者を包含しており画一的な対処は不可能である。その解決には改めて動物と人間の関係を問いただす必要がある。 本書は、動物生産環境に関する国際シンポジウムや日本畜産環境研究集会などで公表された動物環境レメディエーションに関する論文集である。動物環境のレメディエーションの今日的課題として提起されている大要が理解されよう。

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