目次
第Ⅰ部(編集委員長:前田昌信)基礎とデータ処理(1章:温度と熱流束の計測、2章:流体の温度と成分濃度のレーザ分光計測、3章:流体の速度計測、4章:電磁波・音波による計測、5章:新しいアルゴリズムのデータへの応用)
第Ⅱ部(編集委員長:神本武征) 画像計測の実際(1章:各種流れの速度計測、2章:速度・温度・濃度の複合計測、3章:火炎・噴霧の計測)
索引を巻末に掲載
5,500円 (税込)
最新の熱流体の関する計測法を、基礎編と応用編とに分け、わが国における気鋭の研究者が執筆。
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第Ⅰ部(編集委員長:前田昌信)基礎とデータ処理(1章:温度と熱流束の計測、2章:流体の温度と成分濃度のレーザ分光計測、3章:流体の速度計測、4章:電磁波・音波による計測、5章:新しいアルゴリズムのデータへの応用)
第Ⅱ部(編集委員長:神本武征) 画像計測の実際(1章:各種流れの速度計測、2章:速度・温度・濃度の複合計測、3章:火炎・噴霧の計測)
索引を巻末に掲載
熱流体現象に限らず、諸々の物理的・化学的現象を理解しようとするとき、われわれがとる最初の基本的アプローチは観察であろう。この際、われわれは現象を最も支配していると思われる物理量を観察して現象の本質に迫ろうとする。すなわち、卓抜な推理とイマジネーションのない観察は単なる見学に終わる。ここに、基礎に迫る深いレベルでのイメージを喚起させる画像計測が多くの研究者の努力によって育ってきた。その意味で本書の中心的な話題である画像計測は科学者、研究者の欲望を満たす極めて根源的な手法といえよう。また科学や工学分野における現象把握の他の手法としてシミュレーションが用いられる。これはすべての現象が必ずしもうまく測定できるとは限らず、よしんばできたとしても複雑な現象は、とても画像処理だけでは全体を把握することはできないからである。つまり計測とシミュレーションは現象把握のためのアプローチの両輪といえる。一般に、複雑な工学的な問題を扱うシミュレーションは多くの過程を含んでいる。したがって、構築したシミュレータはまず実測値との比較によって検証された後はじめて使用に耐えうるものになる。シミュレーションという立場からも計測は重要な役割を担っている。本書はこのような観点から最新の熱流体の関する計測法を、基礎編と応用編とに分け、わが国における気鋭の研究者が執筆した。その内容は十分に読者の期待に応えうる書である。
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