塑性加工学 改訂版

3,300 (税込)

本著は,1983年に出版された「新編 塑性加工学・大矢根守哉 編」の改訂版である.最近までの塑性加工技術の進歩を大幅に取り入れ,より塑性加工を科学的に理解できるようにした最新版.

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判型 A5判
第1版
ページ数 243
発行日 2014/03/04
ISBN-13 978-4-8425-0522-0 C3053
ISBN-10 4-8425-0522-2
JAN 1923053030000
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図書館: カーリル
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目次

第1章 塑性加工と塑性変形の概要
第2章 鉄鋼製造と圧延
第3章 押出し,引抜き
第4章 鍛 造
第5章 せん断,曲げ,矯正
第6章 板 成 形
第7章 特殊塑性加工
第8章 塑性加工用材料
第9章 塑性加工における潤滑と摩擦
第10章 塑性加工機械と工具材料
第11章 変形抵抗
第12章 材料の加工限界
第13章 応力とひずみ
第14章 塑性力学
第15章 スラブ法
第16章 上 界 法
第17章 有限要素法
付録・演習問題の解答
索引・付  表

説明

本著は,1983年に出版された「新編 塑性加工学・大矢根守哉 編」の改訂版である.1983年頃は,日本経済の安定成長期で,製造業の中心が電機や自動車産業に移っていた.塑性加工では,薄鋼板のプレス加工や精密鍛造が多用されるようになり,わが国の塑性加工技術を世界の最高峰に高めていった.当時,多くの塑性加工の単行書が出版されたが具体的な塑性加工技術を紹介したものが中心であった.「新編 塑性加工学」は塑性加工方法に共通の現象を学問的に扱っていたのが特色である.

1983年から今日 (2013年)までの間に,塑性加工技術にも大きな変化があった.塑性加工では,ペアクロス圧延機,サーボプレス,温間鍛造,ダイレス板材逐次成形法など,日本発で塑性加工の新技術が開発され,使用されるようになった.また,情報処理技術が急速に進展して,塑性加工でもシミュレーション利用が一般化した.1990年頃に,共産主義体制が崩壊して経済のグローバル化が始まるとともに,日本の製造業にも大きな変化がもたらされた.経済的な生産や海外需要に対応するため,海外生産が増加し,それに伴い,日本国内では新製品や新技術の開発が重要となった.現在の日本の主力産業は依然として自動車産業であり,その国際的な競争力には塑性加工技術が重要な役割を果たしている.今後は,航空機産業,ロボット産業,バイオ関連産業の成長が期待されている.塑性加工技術者には,いままでにない新しいシステムや技術を創り出す「イノベーション」が求められるであろう.

本著では,最近の塑性加工技術の進歩を大幅に取り入れたが,基本的構成は前著から引き継いだものである.塑性加工技術のイノベーションには加工現象の本質の理解が不可欠と考え,前著の精神を継承して塑性力学,材料学,潤滑理論などにより塑性加工を科学的に理解できるようにした.前著の発刊後の塑性加工分野での大きな変化の一つは,塑性加工工程のシミュレーションが,開発だけでなく,設計などでも広く使用されるようになったことである.本著では,「シミュレーション」 を有効に使用できるように塑性力学に関係した記述内容に変更を加えた.本著では,教科書として用いられることを想定して,一つの章を1回の授業で扱える分量にするとともに,ここに入れられなかった内容や関連事項は付録として巻末にまとめた.さらに,演習問題の内容も本著の情報であると考え,解答を加えた.

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