データで学ぶ 超耐熱合金切削の基礎技術とトラブル対策

8,800 (税込)

超耐熱合金は切削加工が困難な金属材料である。
本書では、現場で役立つ切削データや技術情報を紹介する。

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商品コード: 325 カテゴリー: ,
著者:
判型 B5判
第1版
ページ数 241
発行日 2021/07/30
ISBN-13 978-4-8425-0582-4 C3053
ISBN-10 4-8425-0582-6
JAN 1923053080005
図書館: カーリル
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目次

まえがき

第1章 難削材切削の現状と課題

  1. は じ め に
  2. 難削材切削の現状
  3. 難削材切削へのシフトの健全性と不健全性
  4. シフト時のトラブル事例
  5. 難削材のピラミッド
  6. 難削材の被削性とは何か
  7. 切削技術による難削材の物理現象の制御
  8. 自動生産システムと技術者のハンディキャップ
  9. 技術者の専門職意識の低下と「ボタン病」
  10. 航空・宇宙材料としての切削加工技術の習得

第2章 超耐熱合金の種類,組成と被削性

  1. 超耐熱合金
  2. 超耐熱合金の種類と合金組成
  3. Al2O3–TiC系セラミックスによる切削データ
  4. 被削性指数
  5. 金属炭化物の生成と被削性
  6. 金属炭化物の生成をコントロールした合金
  7. 難削性を引きおこす材料特性
  8. 熱伝導率と高温強度
  9. 高温化学安定性
  10. 切削工具の切れ刃の熱軟化と 硬さの復元

第3章 難切削現象と工具損傷,被削性

  1. 難切削現象と工具損傷
  2. 問題の所在
  3. 工具損傷に関する難切削現象
  4. 写真データの見方
  5. 工具損傷から学ぶべきもの
  6. 工具材種の適正・不適正と工具損傷
  7. 切削加工の技術課題
  8. 材料特性を知ることの重要性
  9. 技術情報の閉鎖性の打開
  10. 切れ刃の信頼性と工具寿命
  11. 超耐熱合金切削の工具寿命と工具損傷

第4章 切削加工の支配要因と工具損傷の基本事例

  1. 切削加工の支配要因
  2. 切れ刃の脆性破壊損傷
  3. 切削加工の要因管理の重要性
  4. 切削油剤の効用とその限界
  5. 切れ刃のチッピング
  6. 切れ刃の欠損
  7. 切れ刃の破損
  8. 切れ刃の摩滅

第5章 せん断型切りくず ならびにノッチ損傷,ノーズ摩耗

  1. 難削材部品の拡大と多様化
  2. せん断型切りくず
  3. 主切れ刃部のノッチ摩耗と切れ刃ノーズ部の摩滅
  4. アブレッシブ物質の生成と工具摩耗
  5. 切削熱による摩滅摩耗

第6章 高温強度と加工硬化に起因する難切削現象

  1. 超耐熱合金の高温強度
  2. 加工硬化現象と難切削現象

第7章 切削油剤のメリットとその限界,デメリット

  1. 超耐熱合金と切削油剤
  2. 切りくず溶着の生じやすい 超耐熱合金
  3. 切削油剤のデメリット

第8章 旋削加工の基礎技術

  1. 一般材切削のデータに学べ
  2. 旋削加工の諸特性を把握せよ
  3. 旋削における要因管理の徹底を図れ!
  4. 切削動力(kW)を的確に把握せよ!
  5. 切削抵抗の 3 分力のバランスを把握せよ!
  6. 工具材種の選択に関する技術情報
  7. 切れ刃形状の選択に関する技術情報
  8. 切削条件の設定に関する技術情報
  9. 超耐熱合金の旋削データ

第9章 エンドミル切削の基礎技術

  1. エンドミル切削
  2. 超耐熱合金切削とエンドミルの適正工具材種
  3. インサート式エンドミルの適正切れ刃形状
  4. エンドミル切削における超耐熱合金の被削性
  5. エンドミル切削の諸特性を 把握せよ
  6. 正面切削におけるエンドミルの倒れ現象
  7. 正面切削のツールパスで段差がおこる
  8. 切りくず噛み込み,再切削の工具損傷
  9. アップカット,ダウンカットと切削現象
  10. エンドミルの外周刃切削とトラブル現象
  11. 超耐熱合金の側面切削における切削抵抗と壁面精度(まとめ)
  12. エンドミル刃形とエッジ品質トラブル,工具損傷
  13. 強ねじれ多刃エンドミル刃形とZ 軸分力
  14. 不等ピッチ・不等リードエンドミルの切削データ
  15. マルチクーラントエンドミルと工具寿命

第10章 ドリル切削の基礎技術

  1. ドリルと穴加工の現状
  2. 工具材種とドリルの種類
  3. 工具形状 / 構造特性とドリルの種類
  4. ドリル切削のウィークポイント
  5. 喰い付き不良とトラブル現象
  6. ドリル切削と超耐熱合金の被削性
  7. 高切削性能ドリルの開発
  8. 超耐熱合金への微小径穴加工技術
  9. エンドミルによる穴加工

第11章 正面フライス切削の基礎技術

  1. 正面フライス工具
  2. 正面フライス切削
  3. 工具材種の選択
  4. 正面フライス切削と工具損傷
  5. 切れ刃形状の選択
  6. マルチポイントツール
  7. 切削工具が回転する切削
  8. 加工形態は断続切削
  9. 正面フライス切削と要因管理
  10. 切削動力 (kW) の的確な把握
  11. 超硬合金,コーテッド超硬合金による切削
  12. 正面フライス切削での送り量と生産性
  13. 正面フライス切削と高能率加工
  14. 超耐熱合金とチタン合金の被削性
  15. 熱疲労クラック現象
  16. 切りくず特性から切削現象を学ぼう

第12章 セラミックス工具による高速・超高速切削

  1. 工具材種としてのセラミックス
  2. 高速旋削の不成功事例
  3. 高速旋削の成功事例(フィールドデータ)
  4. 超高速正面フライス切削
  5. 正面フライス切削の切削データ
  6. 高速・超高速の研究課題

説明

超耐熱合金は切削加工が極めて困難な金属材料の1つである。

航空機のジェットエンジンの心臓部に用いられることから航空・宇宙関連材料として名高いが、
非航空・非宇宙分野においても耐熱・耐蝕特性を活かした用途開発も活発で、裾野が広がっている。

一方、超耐熱合金部品の切削加工を得意とする人材や企業集団の育成も急務になっている。

本書では、切削加工を臨床工学的視点で捉え、
材料特性、難切削現象、旋削、ドリル切削、正面フライス切削、エンドミル切削、
そして、最近、注目されているセラミックス工具による高速切削技術までを幅広く取り上げて、
生産現場で役立つ切削データや技術情報を豊富に紹介する。

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