日本のイチゴ
 
 
 

施山紀男 著

 
 

■定価 (3,000円+税)
■A5判 235頁
■別途送料がかかります。送料はお問い合わせ下さい
■発行年月  2010.10
■ISBN 978-4-8425-0470-4

 
 
■概略

本書は、品種と作型を中心としたわが国のイチゴの歴史的な発展について解説し、イチゴの発育の周期性、花成、休眠、果実の肥大・成熟などの生態特性や光合成、無機栄養生理特性から果実品質、流通特性など国内外の基礎的な成果とそれに基づくわが国の作型や栽培技術の関わりについての知見を集大成して数多くの図表で詳細に紹介している。
さらに、今話題の四季成り性品種の特性と夏秋どり栽培の技術や局所冷暖房、高設栽培、CO2施用などの各種の新技術について詳しく記述している。 また、イチゴに初めて係る人たちにも理解しやすいように花、果実、葉、クラウン、根など各器官の形態やイチゴの成長・発育に関する基本的な特性についても分かりやすく解説しており、イチゴに関する技術者などの専門家から初心者にまでに有用な専門書である。

 
 
■要目

[主要目次]

 第1章 イチゴ栽培の歴史と生産・消費の動向
  1. イチゴの来歴
  2. 日本への伝搬と定着まで
  3. 日本のイチゴ生産と技術の発展
  4. 世界の動向と日本の位置
  5. イチゴの消費動向について

 第2章 品種の変遷と特性
  1. 栽培品種の変遷
  2. 品種の系譜と分類
  3. 品種育成への期待と課題

 第3章 作型の分化と発達
  1. 世界の作型
  2. 作型の歴史
  3. 各作型の特徴
  4. 今後の方向と課題

 第4章 発育の周期性
  1. 発育周期性のモデル
  2. 発育の周期性と花成誘導
  3. 発育周期性からみた品種特性
  4. 発育の周期性と栽培技術

 第5章 花芽分化
  1. 形態からみた花芽分化
  2. 一季成り性品種の花芽分化
  3. 花成の生理
  4. 花成誘導に関する品種特性の分類
  5. 側花房の分化

 第6章 休眠
  1. イチゴの休眠の特徴
  2. 休眠特性
  3. 休眠の生理
  4. 休眠の品種間差
  5. 休眠と花成の関係
  6. 休眠の予測と制御

 第7章 四季成り性品種
  1. 四季成りとday−neutralの基本特性
  2. 自然条件での開花特性と地域適応性
  3. 日長・温度以外の要因
  4. 四季成り性品種の休眠と発育周期性
  5. 四季成り性品種の光合成と物質生産
  6. イチゴの周年生産における四季成り性品種の役割―現状と将来―

 第8章 花芽の発育と開花・受精
  1. 花の形態と花器の分化・発育
  2. 花房の形態と発育
  3. 花芽の発育に及ぼす環境条件の影響
  4. 開花と受精

 第9章 果実の発育と成熟
  1. 果実の形態
  2. 果実の発育と肥大
  3. 果実の成熟

 第10章 果実の成分と品質
  1. イチゴの品質要素
  2. 果実の成分と品質要素
  3. 品質に影響する要因

 第11章 果形と成熟の異常
  1. 花芽の分化や発育の異常による奇形果
  2. 開花、受精の異常による奇形果
  3. 果実発育中の要因で発生する奇形果
  4. 成熟期に発生する障害果

 第12章 光合成と転流・分配
  1. 葉とクラウンの形態
  2. 光合成と呼吸
  3. 光合成に影響する要因
  4. 光合成産物の転流・分配
  5. 光合成と物質生産

 第13章 無機栄養と水分生理
  1. 根の構造と機能
  2. 無機栄養
  3. 水分生理

 第14章 増殖と育苗
  1. 増殖法
  2. 育苗技術

 第15章 多様な栽培方法と高設栽培
  1. 栽培方法の種類
  2. 高設栽培

 第16章 生理生態特性からみた栽培技術
  1. 生育制御技術
  2. 環境制御
  3. 栽培管理
  4. 生育障害

 第17章 収穫後生理と流通技術
  1. イチゴの流通特性
  2. 流通技術

 おわりに
 索  引