肉用鶏の歴史
 
 
 
駒井 亨 著
 
 ※再販未定
 

■定価 (6,000円+税)
■B5判 410頁
■別途送料がかかります。送料はお問い合わせ下さい
■発行年月  2010.5
■ISBN 978-4-8425-0468-1

 
 
■概略

鶏肉は世界の全食肉生産・消費の3分の1を占める。鶏肉の特長は、食肉の中で最も短期間で最も効率的に生産できること、及びその食用に宗教的禁忌が無いことである。今後、世界の食糧需給が逼迫する中で、鶏肉はますます有用な動物性たん白食品として食肉の中でのシェアを高めて行くだろう。
鶏肉の生産で最も重要なのは、飼育環境(飼料を含む)や飼育技術もさることながら、肉用鶏の産肉能力である。肉用鶏の産肉能力は、過去数千年に及ぶ家禽化の歴史の中で飛躍的に向上し、特に20世紀後半以降画期的な改良が行われた。
筆者は、肉用鶏に関わってから60年を経過するが、この間に集積した肉用鶏に関する資料及び著作を整理して、肉用鶏の歴史を総括し、大方の御参考に供したいと思い、本書の刊行を企画した。
本書は第1部を肉用鶏の歴史として、肉用鶏種及びその改良の経緯を総覧し、第2部では筆者の60年間の著作の中から厳選した30編を収載し、また第3部は、甚だ僣越ながら筆者の履歴書として60年間の業績を回顧した。

 
 
■要目

[主要目次]

 第T部 肉用鶏の歴史
  文 献
  1. 野鶏の家禽化と伝播
  2. 鶏の三原型
  (1)地鶏型(卵用種型)
  (2)マレー型(斗鶏型)
  (3)コーチン型(肉用種型)
  3. 19世紀の鶏種
  (1)アメリカ
  (2)アジア
  (3)ベルギー
  (4)イギリス
  (5)デンマーク
  (6)オランダ
  (7)フランス
  (8)ドイツ
  (9)ハンガリー
  (10)イタリア
  (11)ポーランド
  (12)ロシア
  (13)スペイン
  4. 肉用鶏の二大系譜
  (1)チッタゴン・コーチン
  (2)アジール・マレー
  5. 20世紀前半の肉用鶏種
  (1)ジャージイ・ジャイアント
  (2)プリマスロック
  (3)ロードアイランド・レッド
  (4)ワイアンドット
  (5)ニューハンプシャー
  (6)アジール(またはアシール)
  (7)黒色スマトラ
  (8)ブラマ
  (9)コーチン
  (10)ランシャン
  (11)マレー
  (12)ジャワ
  (13)ドーキング
  (14)インデアン・ゲーム
  (15)オーピントン
  (16)サセックス
  (17)ブレス
  (18)ファベロール
  6. 20世紀後半の肉用鶏
  (1)明日の鶏コンテスト
  (2)ランダム・サンプル産肉能力テスト
  (3)アメリカの主要な肉用鶏ブリーダー(1940年代〜1960年代)と鶏種
    ・ブロイラー育種の基礎となった鶏種
    ・父親鶏種(オス系)と母親鶏種(メス系)の分離育種
    ・育種規模の拡大(大量育種)と斉一性の要求
  (4)育種(種鶏)会社(プライマリー・ブリーダー)と鶏種の変遷
    ・バントレス
    ・ピーターソン
    ・ハバード
    ・コッブ
    ・アーバー・エーカー
  (5)フランス(INRA)の矮性遺伝子利用鶏種
  (6)毛生(性)鑑別(フェザー・セキシング)の発見と利用
  (7)1980年代以降の肉用鶏の改良
    ・ヘンドリックス・グループ
    ・ウエストジョハン・グループ
    ・タイソン・フーズ
    ・グリモウド・グループ
    ・チャンキーとロス社   
  (8)昭和52(1977)年から平成18(2006)年までの
     肉用鶏の産肉能力と繁殖能力
    ・肉用鶏の産肉能力
    ・肉用鶏の繁殖能力

 第U部 駒井 亨著作選集
  収録タイトル
  産業・経営関係
  1.「日本にもブロイラー産業を」、鶏の研究、昭和28(1953)年2月
  2.「ブロイラーのアイソレーション飼育方式と労働生産性に対する新しい考え方」、
     畜産の研究、1966年5月
  3.「アメリカのブロイラー生産経営」、畜産の研究、1967年5月
  4.「欧米のブロイラー産業」、畜産の研究、1972年9月
  5.「ブロイラーの国際競争力」、畜産の研究、1983年1月 
  6.「ボーダーレス時代の鶏肉産業」、畜産の研究、1995年11月、12月
  7.「鶏肉の商品価値とマーケティング」、日本家禽学会誌、1996年7月
  8.「アメリカのブロイラー産業−その現状と課題」、畜産の研究、
     2003年1月、2月
  9.「ドイツの家きん産業」、畜産の研究、2005年11月、12月
  10.「銘柄鶏と地鶏」、畜産の研究、2008年6月

  育種関係
  11.「肉用種鶏の生産性標準とブロイラー用ひな生産の予測方法」、
     畜産の研究、1967年4月
  12.「肉用鶏の新しい育種の方向」、畜産の研究、1968年11月
  13.「フランスの新肉用鶏ブデット・インラ」、畜産の研究、1968年12月
  14.「最近10年間のブロイラー用鶏種の変化と改良」、畜産の研究、1973年6月
  15.「フランスのマスコビイ・アヒル」、畜産の研究、1984年11月
  16.「フランスの赤ラベル鶏」、畜産の研究、1985年8月
  17.「シチメンチョウ(ターキー)の歴史と現況」、畜産の研究、1993年1月
  18.「鶏の育種および育種事業の変遷」、畜産技術、
     2006年11月、12月、2007年1月

  処理加工関係
  19.食鳥処理加工の衛生取扱規範、国際農業技術情報、1979年9月
  20.食鳥の処理加工と検査、日本家禽学会誌、1988年5月

  Social Behavior関係
  21.Heritability and Repeatability of Social Aggressiveness
    in the Domestic Chicken,Poultry Science, March, 1959
  22.Tameness and Its Relation to Aggressiveness and Productivity
    of the Domestic Chicken,Poultry Science, July, 1960

  食鶏規格関係
  23.「食鶏取引規格と食鶏小売規格」、日本家禽学会誌、1995年第1号、第3号

  食鳥産業の歴史
  24.Twenty Years' Development Of Broiler Industry in Japan,
    World's Poultry Science Journal, Feb-April, 1979
  25.The Development of the Poultry Industry in Japan, 
    京都産業大学国土利用開発研究所紀要、1993年3月
  26.ブロイラー産業30年史(1960年−1990年)、
   (社)日本食鳥協会、1990年11月
  27.食鳥と食鳥鶏産業の歴史、(社)日本食鳥協会、2000年11月

  国際会議での講演等
  28.家きんの衛生とその検査に関する国際会議の概要、畜産の研究、1972年7月
  29.第15回万国家禽会議の概要、畜産の研究、1974年11月
  30.Proceedings, Volume 4, The 6th Animal Science Congress,
    International Poultry Symposium, 27-28, November, 1992

 第V部 筆者の履歴書―鶏と共に60年―1950年〜2010年

  タイトル
  1. 京都・小倉山山麓での農耕と養鶏
  2. エーコク(コーチンの原種)と家庭養鶏同好会
  3. 同志社大学(経済学部)から京都大学・大学院(農学科)へ
  4. アメリカ(カンサス州立大学)留学
  5. アメリカの鶏(ブロイラー)育種会社での研修
  6. ウォーレン博士とキンバー社
  7. 東條將麿氏とハワイの養鶏
  8. 福田種鶏場でのブロイラー育種
  9. 藤田観光(株)のブロイラー工場
  10. 内藤豊次氏(エーザイ)とトリミックス液
  11. 中部利三郎氏(大洋漁業)と養鶏事業
  12. 広島大学と神戸大学への出講
  13. 農林水産省食鶏取引規格と食鶏小売規格の設定と改定
  14. 厚生省の食鳥検査法の原案作成
  15. 社団法人・日本食鳥協会
  16. 畜産振興事業団(現・独立行政法人・農畜産業振興機構)の調査事業と
     「畜産の情報」(国内編)の調査レポート
  17. 畜産近代化リース協会と食鶏脱骨機械の開発
  18. 全国農業協同組合中央全(全中)と畜産技術協会の調査事業
  19. 関係学会での活動と海外業界誌への寄稿
  20. 京都産業大学(教授)の19年間(1983〜2002年)
  21. JICAの海外集団研修への出講
  22. 財団法人国際研修協力機構の外国人技能研修生技能評価試験

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