日本果物史年表
 
 
 
梶浦 一郎 著
 
 

■定価 (3,400円+税)
■A5判 310頁
■別途送料がかかります。送料はお問い合わせ下さい
■発行年月  2008.7
■ISBN 978-978-4-8425-0439-1

 
 
■概略

日本に果物が伝播したのは何時頃か、日本各地に果樹栽培が定着した背景や歴史を探る。

 
 
■解説

21世紀に入り、我が国では人口の減少が始まり、高齢者の割合も増加して、果物の消費も低迷を続けている。また、地球の温暖化が現実のものとなり、果樹の生産でも開花や収穫時期の移動、果実成熟の異常が観察されるようになってきた。このような時には、今後の変化を予想して正しい判断を下すため、日本の果樹の歴史を紐解くことが重要になると思われる。
しかしながら、我が国の果物の生産や消費に関する歴史を体系的に紹介する文献は極めて少ない。園芸の歴史の一部として取り上げた「明治園芸史」(1915年)、「日本園芸発達史」(1943年)、「明治前日本農業技術史」(1980年)や各地の果樹技術を掘り起こした「果樹農業発達史」(1972年)等があるが、果物文化や歴史を含めて広くとらえたものはなかった。
平成11年(1999年)、著者は養賢堂が出版を企画した「新編農学大事典」で「日本における果樹栽培の歴史」について執筆することになり、これを契機にして日本の果樹の歴史という大きな課題に真正面から挑む事を決意し、その基礎資料とするため、日本果物史年表の作成を開始した。稲等の主要作物と異なり、果樹に関する記録は少なく、江戸時代以前の歴史を客観的に振り返る事は困難を伴った。
幸いなことに、近年、各種の地域開発が盛んになり、古代の遺跡の発掘が進み、考古学上の報告が出されるとともに、古代以降の歴史も国民一般にわかりやすく紹介する著作が刊行されるようになった。
このため、歴史学や考古学の専門家でない著者でも、「果物・果樹」という視点から、これらに眼を通すことができ、以前とは格段に情報が得られやすくなってきた。また、従来、年表の作成はカードを作成して、長年月をかけて作業したものだが、パソコンが登場し、著者のような企画管理部門の勤務が長い研究者でも勤務の合間をぬって作成できる時代になったことも幸いした。作成してみると、収集すべき文献はきりがなく、今後も貴重な資料が出されるであろう。今後、追録を行い、改訂をしていければと思っている。
本年表が大学での果樹学の講義や一般の果物愛好者の方々の座右の書として利用されれば幸いである。また、果樹生産者が日本の果樹の歴史に触れ、誇りを持つきっかけになればと思う。

 
 
■要目

[主要目次]
1.約70,000年前〜古墳時代
   約70,000年前〜約10,000年前
   縄文時代
   弥生時代
   古墳時代
2.奈良時代
3.平安時代から安土桃山時代
4.江戸時代
5.明治・大正時代
   明治時代
   大正時代
6.昭和元年〜30年
   昭和前期
7.昭和時代 30年以降
   戦後調整期(1974〜1986)
   バブル経済期(1987〜1991)
8.平成時代
   平成不況期(1992〜2003現在)